高齢者がいきいきと働ける職場づくり~厚労省、(独)高齢・障害・求職者雇用支援機構コンテスト入賞企業の事例から
先日、65歳超雇用推進助成金高年齢者無期転換コースの申請準備をしていました。そのとき、(独)高齢・障害・求職者雇用支援機構のホームページを見ていると、コンテスト入賞企業の記事がありましたので、ここでご紹介させていただきます。
◆高年齢者活躍企業コンテストについて
厚生労働省と独立行政法人高齢・障害・求職者雇用支援機構では、高年齢者自らが意欲や充実感を持ちながら、その能力を充分に活かして生産性を向上させるなどの創意工夫を行った職場改善事例や、実際の働き方等の工夫の事例を広く募集し、優秀事例については、表彰を行っています(令和4年度のコンテストについても、現在、募集中)。
以下では、令和3年度の入賞企業の事例をご紹介します。
◆最優秀賞受賞企業の取組み例
(業種:電気機械器具製造・加工。従業員数222名)
希望者全員70歳まで継続雇用とし、その後は運用により一定条件のもと年齢上限なく雇用。高齢者従業員を「ものづくりマイスター制度」に登録するほか、「範師」という役職を設定することにより、ベテラン従業員による次世代への技術継承をサポート。また、外部からマネジメント経験をもつ高齢人材の採用を積極的に行い、大手・異業種の経営ノウハウを蓄積、競争力の向上につなげています。
◆優秀賞受賞企業の取組み例
(業種:社会保険・社会福祉・介護事業。従業員数144名)
希望者全員70歳までの継続雇用制度とし、その後は一定条件のもと年齢の上限なく継続雇用。優秀な職員には年齢に関係なく働いてもらえるよう、60歳時点での賃金引下げと昇給停止を廃止し、定年まで昇給させるなど、年齢で仕事や賃金を差別しない制度作りを実施しています。また、職員の高齢化を見越した最新の介護機器を導入するなど、職員の負担を軽減し、生産性を上げるための投資を積極的に行っています。